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『世界を配給する人びと 遠いところの声を聴く』
アーヤ藍 編著 2024年 春眠舎 刊
四六判 228ページ 並製
ISBN:978-4-911232-00-2
一番遠くにあるものを引き寄せてつなぐ力。
彼らはなぜ”遠いところ”と強く結びついたのか。
語られてこなかった声をどのように届けているのか。
シリア、マーシャル、マダガスカル、ウガンダ、グリーンランドとつながる5人のライフストーリー。
映画配給に携わってきた編者が見た、世界の重なり合い。
映画の仕事にまつわるコラムも多数収録。
「いくつかの強国の関係史だけを知ることが、世界史を学ぶということではないはずです。
弱国史という仮想のジャンルは、〈聞く〉ことでスタートするでしょう。
「ほんとうは日本との関係が深い国」と認識を新たにすること、そこにも素敵な隣人たちがいると知ることが、ひとつのゴールになるでしょう。」
(もうひとつの「はじめに」ーー岡田林太郎「〈弱国史〉概論」より抜粋)
1〈優しきひとさらい〉と出会うシリア 斉藤亮平
2〈憶えている〉環礁、マーシャル 大川史織
3 時の止まった島、マダガスカル 武末克久
4 気取らない国、ウガンダ 大平和希子
5「動物の楽園」に暮らす、北極民族 遠藤励
コラム「映画配給と私」 アーヤ藍
もうひとつの「はじめに」ーー〈弱国史〉概論 岡田林太郎
アーヤ藍(あーや・あい)
1990年生まれ、長野県育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中にアラビア語の研修で訪れたシリアが帰国直後に内戦状態になり、シリアのために何かしたいという思いから、社会問題をテーマにした映画の配給宣伝を行うユナイテッドピープル株式会社に入社。同社取締役副社長を務める。2018年に独立。「映画探検家」として、映画の配給・宣伝サポート、映画イベントの企画運営、雑誌・ウェブでのコラム執筆などを行う。アーヤはシリアでもらった名前。